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眠くなるお薬を使った胃カメラ

鎮静剤を使用した胃カメラ検査

苦しみを極力抑える鎮静剤使用の胃カメラ検査
内視鏡をもう一度受けてもいいと思える検査方法です

鎮静剤使用時の流れ

検査台に横になって頂いてから、注射で投与すると効果はすぐに現れます。
その際、血管に軽い痛みを感じる方がいます(11.9%)。
内視鏡検査後はしばらくベッドで休んで頂くことになります。
効果の持続時間は薬剤の種類によって様々です。
おおよそでで10-15分程度、薬剤によっては30-60分ほど休んで頂くこともあります。鎮静剤の使用による利点は主に3点です。

鎮静剤を使用した胃カメラ検査の魅力

その1、苦痛を軽減できます

実際に受けて頂ければ違いが明瞭にお分かり頂けます。
また他院で鎮静剤を使用しても苦しかったという方もご相談下さい。

その2、胃壁が十分に伸展するため、胃内をくまなく観察することができます

内視鏡を受けたことのある方はおわかりでしょうが、内視鏡は喉の反射だけが苦痛なのではありません。胃に大量に空気をいれられることも非常に苦しいのです。その「空気を入れられる苦しさ」を鎮静剤で緩和することにより、スコープから胃内に入れられる空気の量を増やせます。その結果として胃壁のヒダがよく伸びて、より見落としの少ない検査につながるのです。

上の写真は 「鎮静剤を使用し、ヒダがしっかり伸びた胃」
下の写真は
「鎮静剤を使用しない、一般的な胃カメラ」
の状態です。
胃の同じ場所の写真とは思えませんよね。
見逃しが少ないのはどちらなのかは
一目瞭然だと思います。

その3、観察に余裕が生まれ、正確な診断につながります

嘔吐反射により患者が苦しがっていた状況では、
胃が動いてしまい十分な検査ができないことがあります。
また病変を疑うものが存在したとき、数秒でもいいですから
詳細に観察ができれば正確な判断につながるでしょう。
内視鏡中の数秒間の余裕は医師にとっては大変に有難いものなのです。

鎮静剤を使用した胃カメラのまとめ

ピロリ菌が存在する方やピロリ菌の除菌治療後の方は胃がんのリスクが、一般の方に比べて高いことは証明されています。また喫煙者(元喫煙者)やアルコールを摂取して顔が赤くなる体質の方は食道がんの高リスク群です。こういった方々は、がんの早期発見を目指して内視鏡検査を繰り返し受けて頂く必要があります。
そして我々内視鏡医は微細ながんの発見をするために、高性能な内視鏡を使用したいのですが、実はその内視鏡は細くなっていない、そのため検査が辛いものになりがちです。
確実な検査を目指すならば、太いスコープ(胃カメラ)でしんどい検査を繰り返し行う必要がある。しかしながら、「しんどいのが嫌だから」と経鼻内視鏡などの細いスコープ(胃カメラ)を使用すれば画質が確実に落ちるため、早期のがんを見逃すかもしれない。
ここがジレンマです。
そのため鎮静剤の使用を考慮するわけです。
反射の強い方(内視鏡検査中にオエオエする)、以前の内視鏡で苦しい経験をされた方、高性能な内視鏡で検査を受けたい方などは、鎮静剤を使用してもいいと思います。
また他院で鎮静剤を使用しても苦しかったという方もご相談下さい。

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