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子宮頸部内視鏡(インナービュー)使う薬剤について

子宮頸部内視鏡(インナービュー)で使用する器具・薬剤について

器具

消化管用内視鏡(胃カメラや大腸カメラ)で用いる内視鏡装置や器具を使用します。


□ ①検査処置薬(3%酢酸)➁止血処置薬トロンビンを使用する理由・・・
(参考:食用の酢は4-5%酢酸)子宮頸部の表面に検査処置薬を散布すると、病変が白く染まります。さらに、白く変化した部分の一部を小さく採取し、顕微鏡検査に出すことで確定診断を得ることができます。

その際できる2mm程の大きさの傷口から、出血が止まらない場合、止血処置薬を患部に塗布し、止血を行います。
この処置により止血しない場合には、トロンビンを出血部分に散布します。それでも止血されない場合にはタンポンで圧迫止血を試みます。

*3%酢酸による処置は婦人科の通常診療(コルポスコピー検査)として、ほぼ全例に行われています。

トロンビンによる止血は胃カメラ大腸カメラの止血場合、少量出血の止血剤の選択として広く行われています。

□ 予測される効果及び副作用
①3%酢酸は、酢酸加工により病変部の観察が容易にかピンポイントな部位での組織診を行える利点があります。酢酸を使わず組織診をおこなった場合、病変を見落とし誤った診断につながる可能性があります。また、酢酸加工による副作用の報告もありません。
➁トロンビンを用いた止血では大きな病変がある方以外では容易に、かつ止血効果が高いです。検査後、トロンビンを使用しなかったことによる子宮頚部からの不安を伴う不正出血の頻度を大幅に減少させることができます

□ この薬剤を使用しない場合の診断・処置方法
①3%酢酸は検査前の処置薬であり代替えとなる診断前処置薬はありません。酢酸加工せず組織検査を行うことはできますが、その根拠を示す論文などのデータはありません。

②止血の治療としてのトロンビンは頸部組織診時の出血は検査代に含まれております。当院の止血において第一選択になります。

本法で止血困難な場合には、必要時タンポンでの圧迫を試みます

□ 健康被害が生じた場合の治療について
有害事象の報告はありませんが、なにか変ったことがあればお申し出ください。
適正に対処いたします

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