子宮頸がん予防ワクチン | インナービュー内視鏡レディースクリニック新横浜

Introduction

子宮頸がんの主な原因であるヒトパピローマウイルス(HPV)感染を予防するためのワクチンです。HPVは性交渉によって感染するウイルスであり、その中でも特定の型(ハイリスク型HPV)が子宮頸がんを引き起こすリスクが高いとされています。ワクチンを接種することで、これらのウイルスの感染を予防し、子宮頸がんの発症リスクを大幅に減らすことが期待できます。

index目次

推奨接種年齢・接種スケジュール
効果とメリット
副反応・注意点
定期的な検診の重要性
よくある質問

推奨接種年齢・接種スケジュール

日本における推奨年齢

原則として小学6年生から高校1年生相当の女子を対象に定期接種の機会が設けられています(公費負担対象年齢)。
定期接種の対象年齢を過ぎた方でも、状況により公費のキャッチアップ接種が可能な場合があります。詳しくはお住まいの自治体や医療機関にお問い合わせください。

接種スケジュール

ワクチンの種類(2価・4価・9価)によって接種回数や間隔が異なります。
医師や自治体の指示に従い、決められた回数と間隔での接種を行うことが重要です。

効果とメリット

副反応と注意点

一般的な副反応

接種部位の痛み・腫れ・赤み
発熱や倦怠感、頭痛など軽度な体調不良

まれな副反応

アナフィラキシーなど、重篤なアレルギー反応
失神やけいれんなどの症状

接種後の経過観察

ワクチン接種後は、少なくとも15〜30分程度は座ったまま待機し、体調に変化がないかを観察します。
万が一、体調不良や異常を感じた場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

その他の注意点

HPVワクチンを接種しても、すべてのHPV感染や子宮頸がんを完全に防げるわけではありません。定期的な子宮頸がん検診(子宮頸部細胞診)を受けることが重要です。
基礎疾患のある方やアレルギーが疑われる方は、接種前に必ず医師へ相談してください。

定期的な検診の重要性

よくあるご質問

男性は接種できないのですか？

現在、日本における定期接種の対象は女性となっています。ただし、海外や国内の一部自治体では男性もHPVワクチン接種が推奨や助成されている国・地域があります。

男性が接種することで、将来的にHPV関連の病気やパートナーへの感染リスクを減らす可能性があります。

日本国内でも医師と相談のうえ、自費で接種可能な場合があります。

接種後の妊娠や授乳への影響はありますか？: 一般的に、HPVワクチンが妊娠や胎児へ重大な影響を及ぼすリスクは極めて低いとされていますが、妊娠が判明した場合は、不安感の軽減のため接種を中断することが推奨されることがあります。授乳中の接種に関しては、リスクとメリットを医師に相談して判断してください。