婦人科のがん検診
子宮頸がん 子宮体がん 卵巣がん が大多数
婦人科のがんは 腟がんや外陰部がん、子宮肉腫などもありますが、
子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん が大多数です。
(女性に多いという意味では 乳がんや大腸がんも多いです。これらには乳腺外科や消化器内科外科が対応します)
子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がんそれぞれに特徴があります。
国立がん研究センター 子宮頸がん
https://ganjoho.jp/public/cancer/cervix_uteri/index.html
国立がん研究センター 子宮体がん
https://ganjoho.jp/public/cancer/corpus_uteri/index.html
国立がん研究センター 卵巣がん 卵管がん
https://ganjoho.jp/public/cancer/ovary/index.html
子宮頸がんの予防・早期発見:
定期的に検診を受ければ どうにかなるうちにみつかる
子宮頸がんは ほぼ
ウイルス感染(HPV:ヒトパピローマウイルス)→一部の方が年単位を経て発がん
といった経過をたどります。
ウイルス感染を防ぐワクチンと、定期的な検診が有用です。
子宮体がんの予防・早期発見:
効果的な検診は制度化されていない
不正性器出血などの症状がでたら早期に受診する
子宮体がんの90%に不正性器出血がみられます。出血はおりものだけの場合もあるので注意が必要です。
不正性器出血が長く続く場合や、閉経後に出血がみられる場合などは婦人科で診てもらうことが重要です。
卵巣がんの予防・早期発見は困難
腹部膨満などの症状がでたら早期に受診する
卵巣がんの一種である漿液性腺がんでは3~4カ月前で異常なしでも、進行がんとなっていることもあります。
欧米では無症状の女性の卵巣がん検診は有効ではないというガイドラインが発表されています。
年に1度かならず婦人科のがん検診をうける。その際に卵巣の状態も同時に内診やエコーによってチェックする方法もあります。
これは卵巣がんのうちでも比較的進行が遅いとされる「非漿液性腺がん」を発見するためには有効です。
また、良性の卵巣の腫れやそのほかの病気が発見されることもあります。その場合はかならず年に3~4回の検査をおすすめします。
検診パターン以外でも、下腹部の張りや頻尿などの違和感が3~4週間も続くような場合には、まよわず婦人科を受診してください。