ご挨拶
当院のホームページをご覧いただきありがとうございます。
子宮頸部内視鏡をご存知でしょうか。
香川大学 消化器内科が中心となり、消化管観察用の高性能内視鏡を子宮頸がんの診断に役立てる試みです。
子宮頸がんは、世界で2番目に多く発生している女性特有のがんです。特に、若年の女性がかかる可能性の高いがんです。子宮頸がんの精密診断に85倍率の胃カメラを子宮内視鏡として新たに応用することでより診断精度が高まることを目指しています。さらに、そのメリットとして患者さんが左横向きで寝た状態で脚を開かずに行えることから、心理的負担の軽減を期待できます。
当院を開院することで、社会全般から子宮頸部内視鏡に対する関心を高めるとともに、検査の実施可能な医療スタッフを増やすことを目標としています。
かつて胃カメラが世に広まり始めたころ、消化器内科の大先輩たちは、吐血の患者さんへカメラを胃の中にいれて胃潰瘍の出血があれば外科の先生を呼び胃を切ってもらい、予定検査で1㎝の胃がんを見つけても外科の先生に胃を切ってもらっていました。
検診の積み重ねによる医師の技量の進歩、技術の開発により、今は胃の病気の多くを手術することなく内視鏡で治療可能となりました。胃潰瘍の出血はほぼ内視鏡で止血し、1cmの胃がんはESDという内視鏡技術で治癒できるようになりました。
子宮頸部の診断と治療においても、消化管用内視鏡(胃カメラ・大腸カメラ)で発展した技術は応用できるものと考えております。そのためには社会への衆知と多くの医療スタッフの参加が必要と考えています。
今回、ともに診療いただける産婦人科専門医の先生にご協力いただき、消化管内視鏡と婦人科のできるインナービュー内視鏡レディースクリニック新横浜を開院することができました。
子宮頸がんのみならず、女性を取り巻くがん環境は多くの定期検診を必要としています。
乳腺もふくめ当院で検査可能な体制としました。みなさまの受診をお待ちしております。
インナービュー内視鏡
レディースクリニック新横浜
院長 田淵 晃大
院長略歴
平成25年(2013年) | 昭和大学医学部 卒業 |
昭和大学藤が丘病院(横浜市)初期臨床研修 | |
平成27年(2015年) | 昭和大学藤が丘病院 消化器内科 入局 |
関連病院 勤務 |
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令和6年(2024年)5月 | インナービュー内視鏡レディースクリニック新横浜 開院 |
資格等
消化器内視鏡専門医
消化器病専門医
横浜市難病指定医(炎症性腸疾患) ※
※クローン病・潰瘍性大腸炎など
ヒトの免疫機構が異常をきたし、自分の免疫細胞が腸の細胞を攻撃してしまうことで腸に炎症を起こす病気で、患者さんは慢性的な下痢や血便、腹痛などの症状を伴います。 両疾患とも比較的若い方に発症しやすく、日本の患者数は年々増加傾向にあります。