乳腺外科
乳腺外科医師(女性)と放射線技師(女性)による診察
乳腺外科(一般外来)について
※授乳中の方で乳腺炎を疑うような腫れや発熱は、母乳外来を受診してください。
クリニックの乳腺外科では対処できないケースがほとんどです。
- 乳房やわきのしこり
- 乳房の痛み・赤み・ひきつれ・凹み・湿疹・ただれ
- 乳頭の凹み・変形・湿疹・ただれ・かゆみ
- 乳房の大きさの左右差
- 乳房全体が固くなる
- 乳頭からの分泌液
など、いつもと違う、気になる症状はありませんか?
乳房に起こる変化は必ずしもがんとは限りませんが、気になる症状があるときは、乳腺外科で詳しい検査を受けてください。
乳がん患者さんのうち、乳房のしこりなど、自覚症状をきっかけに乳がんが見つかっている方は半数程度と言われています。
かかる費用は、診療・検査内容により異なります。加入している健康保険により1割~3割の自己負担です。
(参考)初診でマンモグラフィと乳腺エコーを行うと、3割負担の方で3,000~4,500円(初診料含む)が目安です。
また、更年期症状のひとつに乳房痛もございます。
当院では婦人科もありますので、まず乳腺外科を受診していただき、組織ではなく更年期症状の可能性がある場合は婦人科にまわっていただけます。
乳がんとは
日本女性が最もかかりやすいがんです。
日本人女性の9人に1人が新たに乳がんと診断されています。
国立がん研究センターがん情報サービス
「がん統計」(全国がん登録)
乳がんは幅広い年代の方がかかります。
30代後半から、40代~60代にかけて罹患率のピークがありますが、20代の若年者(AYA世代)、70代以上の高齢者の方でもかかります。頻度は高くありませんが、男性でも乳がんになることがあります。
当院は、乳がんをはじめとした「ブレスト(=乳房)」の病気の診療を行う乳腺外科を設置しています。クリニックでは、専門性を生かし、乳がん検診、乳がんの診断、乳がんの知識の普及に力を入れています。
女性の乳腺専門医・スタッフが誠実に対応します。
もし乳がんの疑いがあると診断された場合は、高次医療機関への紹介を行い、術後のフォローアップはもちろんのこと、患者さんを中心としたケアが続くように地域の高次医療機関と連携していますので、ご安心ください。
乳がんドックをおすすめする方
- 乳がんを患ったことがある
- 家族に乳がんを患ったことがある方がいる
- 初潮が早かった
- 閉経が遅かった
- たばこやアルコールの摂取が多い
- 肥満の方
乳がん検診はいくらかかるの?
乳房に症状のある方や、乳がん検診後の精密検査(乳腺エコー)
→保険診療となります。気になる症状がある方は、通常の保険診療で検査可能ですので、受付でお申し出ください。
かかる費用は、診療・検査内容により異なります。加入している健康保険により1割~3割の自己負担です。
(参考)初診でマンモグラフィと乳腺エコーを行うと、3割負担の方で3,000~4,500円(初診料含む)が目安です。
特に症状はない、乳腺で病気になったことはないけれど定期チェックをしたい
→乳がんドック(自費検診)もしくは市などの補助による検診となります。
乳がん検診の検査内容・費用(自費)
内容 | 費用(税込) |
---|---|
マンモグラフィ+乳腺エコー +初診料 |
14,520円 |
マンモグラフィ+初診料 | 10,670円 |
乳腺エコー+初診料 | 7,150円 |
横浜市検診のマンモグラフィと自費超音波(エコー)検査を同時に行う場合
内容 | 費用(税込) |
---|---|
横浜市乳がん検診 (マンモグラフィ+視触診) |
1,370円 |
+超音波(エコー)検査 (希望の方) |
3,850円 |
マンモグラフィ+視触診+超音波(エコー)を実施した場合、窓口支払いは税込5,220円となります。
参考リンク(外部サイト):
横浜市乳がん検診はどのようにうけられますか
乳がん検診は"毎年"受けてください
乳がんは乳腺の組織にできるがんで、多くの場合、母乳の通り道である乳管にがん細胞が発生しますが、乳腺小葉から発生することもあります。がん細胞は時間の経過とともに増殖し、乳管の周囲に広がっていきます。このように、がん細胞が周囲にしみ出るように広がることを浸潤といいます。
がん細胞が乳管の中にとどまっており、浸潤が見られない非浸潤がんの場合、適切な治療を行えばがんが転移・再発することはほとんどないと考えられています。一方、がんが乳管の周囲に広がっている浸潤がんの場合、がんが転移・再発する危険性が高まります。
非浸潤がん(ステージ0)やリンパ節転移のない浸潤がん(ステージⅠ)の場合、5年相対生存率は100%となっています。乳がんは女性がかかるがんの中で最も患者数の多いがんですが、がんが広がる前の早期の段階で発見できれば、完治する可能性が高いがんなのです。また、早期の段階で乳がんを発見できれば、乳房を温存する治療法など、自分が希望する治療法を選択できる可能性も高まります。
早期発見のためには、日頃から乳房の状態に関心を持つことが大切です。入浴時や着替えの際に、自分の乳房を見たり触ったりしてチェックすることを習慣化しましょう。ごく早期の乳がんはセルフチェックでは見つけられないこともあるため、定期的に乳がん検診を受けることも重要です。
乳がん検診の受診の目安は 毎年です。
乳腺外科 設置への想い
残念ながら、乳がんへの漠然とした怖さ・不安・恥ずかしさのために、症状があっても病院への受診が遅れる方や、自分の身体のことはつい後回しにして、乳がん検診から遠ざかる方は依然としていらっしゃいます。
けれども、病院に行かなくてはと思いながら行けなかったのは、その方なりの事情があったのではないでしょうか。
乳がんのみならず、患者さんの治療にあたっていると、自分や家族の姿を重ねて言葉が出ないこともありましたし、人生の素晴らしさを教えていただくこともたくさんありました。
こうして、これまでに関わってきた様々な想いを聴くことが、開業の原動力になりました。
みなさんが気軽に立ち寄り、気になることを解決して、安心してくれるような場所を作りたいと感じるようになり、今日に至ります。
このクリニックが、誰にでも様々な境遇にある方が訪れやすく、相談しやすい身近なクリニックになればと思います。
当院の受診を考えている方へ
がんから命を守るためには、まずは自分自身が「がん」の正しい知識をもつこと、自分の身体を気にかけること、定期的な検診を受けることが大切です。
そして、周囲の方へ検診をお勧めしていただき、もし困っている方がいたら、ご紹介ください。
当院を受診された方にうかがうと、受診のきっかけとして友人や家族の存在・言葉であった方が多いのです。
また、もしがんと診断されても、人生の主役が自分自身なのは変わりありません。
病気を予防することや病気を治すことだけを目標とするのではなく、訪れる方一人ひとりの考えを尊重し、
末永く人生に寄り添うクリニックでありたいと思います。
これからも長く続く人生のかかりつけ医としてお役に立てれば幸いです。
どうぞよろしくお願い申し上げます。