子宮頸部内視鏡~インナービュー~
患者ファーストの視点から生まれた、子宮頸部の新しい検査
消化管用の機械を使った脚を開かない検査
子宮頸部内視鏡検査とは、消化管用内視鏡の高性能カメラを腟部に入れ子宮頸がんの検診・診断に用いる検査法です。内視鏡を膣部に入れて観察することで、子宮頸部への数mmまで近接でき、非常に鮮明に観察することができます。
内視鏡には顕微鏡のような拡大機能や、異常のある血管を強調する画像強調機能があり、より感度の高い診断ができています。
サンプル(生検)が必要な場合は、1cmの距離から異常部位をその部分だけ採取できます。
当院では健康診断(保険適応外)の検査として導入します。
羞恥心・違和感の少ない検査
子宮頸部内視鏡では左を向いた横向きで検査を受けることができ、足を開く必要はありません。
膣内に入る器具は10mm程度の内視鏡のみで、従来の20-40mm程度の広げる器具(クスコ)は用いません。
恥ずかしさや違和感を低減することが期待できます。
(開院時からしばらくは 検査ができる医師が院長のみです。)
現在の一般的な検査方法
子宮頸がん検診
①内診台にあがり開脚姿勢をとる
②20-40mmまで膣壁を広げる器具(クスコ)を膣内に入れ広げる
③子宮頸部をブラシでこすり、ついた細胞を検査に提出する検診で異常が出た場合の精密検査
①②同上
③コルポスコピーとよばれる拡大鏡を足の間にいれ、20-30cm先の子宮頸部にピントを合わせる
④子宮頸部を観察し、異常所見があるところを体の外20-30cmの距離から狙ってサンプル(生検)をとる。
コルポスコピーと子宮頸がん内視鏡の違い
コルポスコピー | 子宮頸部内視鏡 | |
費用 | 約5,000~7,000円+初診料、再診料 | 約4,840円 |
(組織を採取した場合+約2,420円) | ||
検査時間 | 約10~15分 | 約5~10分 |
検査体勢 | 内診台にあがり、開脚の必要があり | ベッドの上で横向きになり検査する |
陰部を露出しないスリットパンツをはいていただく | ||
検査機械 | 25~45㎜ 硬性具(クスコ) | 9~13㎜ 軟性鏡 |
+体外からの拡大鏡 | ||
メリット | 痛みが少ない | |
デメリット | 1週間程度の下腹部痛や少量の出血、色のついたおりもの | 自費 |
場合により止血剤処方もあり |